1月1日
 こんにちは。あなたの作品読ませてもらいました。なんというか、大変興味深い…。しかしながら、あまりにもそのぅ…可笑しい。もっとシリアスな部分もあってもいいんじゃないですか?私はあなたのよき友人として言わせてもらいますが、あなたの小説には一貫性が無く、ハチャメチャで、時に泣けるシーンがあるかと思うとすぐにそれは喜劇へと変わってしまう。それはエンターテイメントとして非常に望ましい形ではあるとは思いますが、私はもっとあなたの深く繊細で仄暗い感情を垣間見たい。あなたの真面目さが見てみたいのです。例えば、今にも沈没しそうな豪華客船の上で最後まで運命を共にしようと心に決めた恋人たちの心境のような。あなたの作品には期待しています。ぜひとも次回作は私の意見を参考に執筆していただきますよう、よろしくお願い致します。




1月30日
 拝啓。このところ益々冷え込んできましたね。御体の方は変わりないでしょうか?さて、新作の内容についてですが、なんと申しますか…暗すぎる。主人公とヒロインが二人とも死ぬのはよくない。死に方にもよるかとは思いますが、ヒロインが死んだあと主人公が不治の病にかかり実際に死んで終わりとは、あまりにも……。どの年齢層をターゲットにしているのかもよくわかりません。なんで、主人公の最後の言葉が「わいは猿や。プロゴルファー猿や!」なんですか?今さらおどけられても、って感じです。それまでの流れからいって読み手が感じるのは逆にホラーです。よろしくお願いします。




2月22日
主人公とヒロインの設定からまず変えてください。主人公はなぜイケメンだけど就職できない痴呆症なのか。ヒロインが至れり尽くせりで最終的に自殺とか、ありえません。一応万人受けする雑誌を目指してるんで、そこのところ考えて作り直してください。






3月31日
 やっぱり去年の感じでお願いします。




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